Looopでんきから東京電力へ戻したいと考えたとき、多くの方が「手続きが複雑なのではないか」と身構えてしまいます。実際には、東京電力の公式サイトから申し込みをするだけで手続きが完了する仕組みが用意されています。まずは、戻すかどうかを判断するための基準を押さえておくと安心です。
家庭用太陽光発電を導入している場合や、これから売電契約を検討している場合は、電力会社の選び方が電気代や売電収入のバランスに影響します。電力会社を切り替える・戻すという判断は、単なる料金比較だけでなく、契約中のプランや生活スタイルに合っているかどうかも合わせて考える必要があります。
この記事では、Looopでんきから東京電力に戻す具体的な手順や、戻す前に確認しておきたい注意点を整理します。太陽光発電を検討している方にとっても役立つ視点を交えながらご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Looopでんきから東京電力に戻すタイミングの見極め方
Looopでんきを使い続けるべきか、東京電力に戻すべきか迷ったときは、料金プランの仕組みと自分の電気使用量を照らし合わせることが判断の出発点になります。ここでは、戻すかどうかを考えるうえで押さえておきたい視点を整理します。
市場連動型プランと固定単価プランの違い
Looopでんきの主力プランは、日本卸電力取引所の市場価格に連動して電力量料金が30分ごとに変わる仕組みです。市場価格が安い時間帯は電気代を抑えられますが、需要が集中する時間帯には単価が上がりやすいという特徴があります。
一方、東京電力の標準的なプランは固定単価が基本になっており、燃料費調整額による変動はあるものの、料金の見通しが立てやすい点が特徴です。電気代の予測しやすさを重視するなら、固定単価プランのほうが安心感につながります。
Looopでんきの料金プランは、電力使用量を賢く調整できる家庭にとってメリットが大きい一方、日中留守がちで調整が難しい家庭では変動リスクを受けやすい面もあります。生活スタイルに合わせてプランの相性を見極めることが大切です。
電気使用量によって有利な会社が変わる
電気の使用量が少ない一人暮らしの場合は、基本料金の仕組みの違いにより東京電力のほうが割安になりやすい傾向があります。反対に、家族が多く使用量が多い世帯では、Looopでんきのほうが電気代を抑えやすいケースもあります。
例えば、月の使用量が200kWh前後の一人暮らしと、400kWhを超えるファミリー世帯とでは、有利な会社が逆転することもあります。自分の直近数か月の使用量を検針票やマイページで確認してから判断すると、比較の精度が上がります。
太陽光発電がある家庭は売電契約との関係も確認する
太陽光発電を設置している家庭では、余剰電力の買取契約と日々の電気の購入契約は別の扱いになっている場合があります。電力会社を切り替えても、固定価格買取制度による売電契約そのものには影響しないことが一般的です。
ただし、卒FIT後に自家消費や新しい買取プランへ移行するタイミングと、電力会社を戻すタイミングが重なる場合は、契約内容を整理してから手続きを進めると混乱を防げます。資源エネルギー庁の資料では、売電契約と電力購入契約は別々に管理されている点が説明されています。
また、太陽光発電システムのメンテナンスやパワーコンディショナの保証内容についても、契約している電力会社とは別に、施工業者やメーカーへの確認が必要になります。電力会社の切り替えとメンテナンス契約は独立したものとして扱われます。
・使用量が少ない一人暮らしは東京電力が有利になりやすい
・使用量が多い世帯はLooopでんきが有利になりやすい
・太陽光発電の売電契約は電力会社の切り替えと基本的に別扱い
Q. 使用量が変動する家庭はどちらが有利ですか。
A. 季節によって使用量の増減が大きい家庭では、両方の料金プランで試算し、年間を通じた合計額で比較すると判断しやすくなります。
Q. 太陽光発電がある家庭は必ず東京電力に戻すべきですか。
A. 必須ではありません。売電契約と電力購入契約は別扱いのため、電気の使用量や生活スタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
- 市場連動型と固定単価型では料金変動の大きさが異なります
- 使用量が少ない世帯は東京電力、多い世帯はLooopでんきが有利になりやすい傾向があります
- 太陽光発電の売電契約は電力会社の切り替えと基本的に別に扱われます
- 直近の検針票で自分の使用量を確認しておくと判断しやすくなります
Looopでんきから東京電力へ戻す手続きの流れ
戻すかどうかの見極め方を押さえたところで、次は実際の手続きの流れを確認していきます。東京電力への申し込みが完了すると、Looopでんきとの解約手続きも自動的に進む仕組みになっている点がポイントです。
解約の連絡は原則として不要
Looopでんきから東京電力へ戻す場合、Looopでんきへの解約連絡は原則として必要ありません。新しい電力会社への契約が成立した時点で、旧契約の解約手続きも自動的に進む仕組みになっているためです。
ただし、引っ越しを伴って契約を戻す場合は例外で、旧居の電気を止めるためにLooopでんきへの連絡が必要になります。引っ越しを伴うかどうかで手順が変わる点は覚えておくとよいでしょう。
申し込み方法と必要な情報
東京電力への申し込みは、公式サイトからのWeb手続き、または電話で受け付けています。規制料金プランへ戻す場合は電話のみの対応となっており、自由料金プランへ戻す場合はWebと電話のどちらでも申し込みが可能です。
手続きの際は、供給地点特定番号やLooopでんきのお客様番号、契約名義、使用場所の住所などの情報があると、申し込みがスムーズに進みます。これらの情報は、Looopでんきのマイページや検針票で確認しておくと安心です。
なお、これまでLooopでんきで口座振替やクレジットカード払いを利用していた場合、東京電力への切り替え後は改めて支払い方法の登録が必要になることがあります。申し込み時に案内される手続きに沿って設定しておくと、支払いの遅れを防げます。
切り替え完了までにかかる期間
申し込みから実際に東京電力へ切り替わるまでの期間は、おおむね1週間から2週間程度が目安です。スマートメーターがすでに設置されている場合は、比較的スムーズに切り替えが進む傾向があります。
スマートメーターが未設置の場合は交換工事が必要になりますが、多くの場合は立ち会いを必要とせずに完了します。電気の供給が途切れることはなく、利用開始日をもって自動的に東京電力へ切り替わる仕組みです。
| プラン区分 | 手続き方法 | 問い合わせ先 |
|---|---|---|
| 規制料金プラン(従量電灯Bなど) | 電話のみ | 東京電力カスタマーセンター(0120-995-001) |
| 自由料金プラン(スタンダードSなど) | Webまたは電話 | 東京電力カスタマーサービス(0120-995-113) |
具体的には、まずLooopでんきのマイページにログインし、供給地点特定番号とお客様番号をスクリーンショットで控えておきます。そのうえで東京電力の申し込みページにアクセスし、案内に沿って住所や契約名義を入力すると手続きが完了します。

戻す前に確認しておきたい注意点とデメリット
手続きの流れがわかったところで、今度は戻す前に見落としやすい注意点を整理します。料金プランの違いだけでなく、契約条件や特典の扱いも合わせて確認しておくと、後悔のない判断につながります。
契約中の特典やポイントが失効する場合がある
Looopでんきを契約している間に受けていたキャンペーン特典やポイントは、解約と同時に失効することが一般的です。特典の適用条件に「継続利用〇か月以上」などの縛りがある場合、途中で戻すと特典を受け取れなくなることもあります。
契約前に受け取ったキャッシュバックについても、一定期間内の解約で返金を求められる契約になっているケースがあります。戻す前に、契約時の案内やマイページの規約を確認しておくと安心です。
特典の適用条件や違約金の有無は、契約時の重要事項説明書やマイページの契約内容ページに記載されています。解約を決める前に、こうした書面を改めて見返しておくと、想定外の請求を避けやすくなります。
電気代の比較は季節変動を含めて行う
市場連動型プランは季節や時間帯によって単価が大きく変わるため、1か月分だけの電気代を比較して判断すると、実態とずれてしまうことがあります。夏や冬の電力需要が高い時期は、市場価格が上昇しやすい傾向があるためです。
例えば、春や秋の電気代だけを見て「Looopでんきのほうが安い」と判断すると、夏場の請求額に驚くこともあります。年間を通じた電気代の推移を確認したうえで比較すると、より実態に近い判断ができます。
燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金など、料金明細に含まれる項目も会社によって表示や反映のタイミングが異なることがあります。検針票の内訳を見比べておくと、単純な単価比較では気づきにくい差を把握しやすくなります。
太陽光発電の自家消費との兼ね合いを考える
太陽光発電を導入している家庭では、日中の自家消費によって電力会社から購入する電気の量そのものが少なくなっている場合があります。この場合、電力量料金の単価差よりも基本料金の違いが家計への影響として大きくなることもあります。
蓄電池を併用して夜間の自家消費を増やしている家庭では、電力購入量がさらに少なくなるため、電力会社選びの優先順位が一般的な家庭とは異なることがあります。太陽光発電協会の案内でも、自家消費型の運用が広がっている傾向が紹介されています。
・契約中の特典やキャッシュバックの失効条件
・季節変動を含めた年間の電気代比較
・太陽光発電の自家消費量と購入電力量のバランス
- 特典やポイントは解約と同時に失効することが一般的です
- 1か月だけでなく年間を通じた電気代で比較すると判断しやすくなります
- 太陽光発電の自家消費が多い家庭は基本料金の違いに注目するとよいでしょう
- キャッシュバックの返金条件は契約時の規約で確認しておきましょう
太陽光発電を検討している家庭が電力会社を見直すポイント
注意点を押さえたら、最後に太陽光発電を検討している家庭ならではの電力会社選びの視点を整理します。売電契約と電力購入契約を切り分けて考えると、判断がしやすくなります。
売電先と購入先の電力会社は別に選べる
固定価格買取制度による売電契約は、送配電を担う東京電力パワーグリッドとの取り決めが基準になっており、日々の電気を購入する小売電気事業者とは別の枠組みで扱われます。そのため、電気の購入先をLooopでんきや東京電力のどちらにしても、売電契約自体には直接影響しません。
卒FIT後に余剰電力の買取先を見直す場合は、購入電力会社の見直しとは別の手続きが必要になることがあります。資源エネルギー庁の資料やFIT・FIP制度ポータルサイトで、最新の制度内容を確認しておくと安心です。
売電契約の名義や振込先口座は、電気の購入契約とは別に管理されているため、購入先の電力会社を変更した際に売電契約の書類を再提出する必要は基本的にありません。ただし、契約者情報に変更がある場合は、念のため送配電事業者側にも確認しておくと安心です。
電気料金プランは発電量とのバランスで選ぶ
太陽光発電がある家庭では、日中に自家消費できる電力量が多いほど、電力会社から購入する電気の量が減ります。そのため、時間帯別の料金プランを選ぶ場合は、夜間の使用量が多いかどうかも合わせて確認するとよいでしょう。
例えば、共働きで日中不在の家庭では、日中の自家消費分がそのまま余剰電力として売電に回るため、夜間の電気料金単価が低いプランのほうが家計にとって有利になることがあります。生活リズムに合わせてプランを選ぶ視点が大切です。
見積もりや契約内容は複数窓口で確認する
電力会社のプラン選びや太陽光発電の導入見積もりについては、1社の案内だけで判断せず、複数の窓口で条件を比較しておくと安心です。訪問販売や電話勧誘による契約トラブルは、国民生活センターにも相談事例が寄せられています。
不明な点がある場合は、契約前に電力会社のカスタマーセンターや、太陽光発電の相談窓口に問い合わせておくと、後から想定外の条件に気づくことを防ぎやすくなります。焦って即決せず、比較検討の時間を確保しておくとよいでしょう。
| 契約の種類 | 関わる事業者 | 電力会社を戻す影響 |
|---|---|---|
| 電気の購入契約 | 東京電力エナジーパートナーなどの小売電気事業者 | プラン変更・切り替えの対象 |
| 余剰電力の売電契約 | 東京電力パワーグリッドなどの送配電事業者 | 基本的に影響を受けない |
Q. 東京電力に戻すと売電単価も変わりますか。
A. 固定価格買取制度による売電単価は契約時点の単価が維持される仕組みのため、電気の購入先を変えても基本的に影響しません。
Q. 卒FIT後はどの窓口に相談すればよいですか。
A. 契約している送配電事業者や、新たな買取プランを提供する小売電気事業者の窓口に問い合わせると、最新の条件を確認できます。
- 売電契約と電気の購入契約は別の事業者・枠組みで扱われます
- 発電量と生活リズムに合わせて料金プランを選ぶと家計への効果が高まります
- 契約内容は複数の窓口で比較してから決めると安心です
まとめ
Looopでんきから東京電力へ戻す手続きは、東京電力の公式サイトや電話から申し込むだけで完了する仕組みになっています。
まずは直近の検針票やLooopでんきのマイページで、供給地点特定番号とお客様番号を確認するところから始めてみてください。
電力会社選びに正解はひとつではありません。ご自身の使用量や太陽光発電の運用状況に合わせて、納得のいく選択をしていただければと思います。
本記事は家庭用太陽光発電に関する一般的な情報提供を目的としており、発電量・費用・補助金・税制等の内容を保証するものではありません。制度や価格は変更される場合があるため、実際の導入・契約・工事・蓄電池の選定にあたっては、必ず公的機関の最新情報や施工業者・専門家にご確認のうえ、ご自身の判断で進めてください。


