Looopでんちは、電気の小売事業を手がける株式会社Looopが展開していた家庭用蓄電池です。手ごろな価格帯とAIによる自動制御が話題になり、太陽光発電と組み合わせて使いたい家庭からの注目を集めました。
その一方で、蓄電容量や電気料金プランとの関係については、事前に整理しておきたいポイントもあります。実際の評判を確認しながら、家庭用蓄電池としての位置づけを見ていきましょう。
この記事では、Looop蓄電池の特徴や評判の傾向、電気料金プランとの関わりを整理します。導入を検討する際に確認しておきたい視点もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Looop蓄電池とはどのような製品か
ここでは、Looopが手がけてきた家庭用蓄電池の基本的な特徴を整理します。会社の概要や製品のラインナップ、価格が抑えられている理由、現在の販売状況を押さえておくと、この後で紹介する評判の内容も理解しやすくなります。
会社概要と蓄電池のラインナップ
株式会社Looopは2011年に設立された企業で、太陽光発電の開発・運営から電気の小売まで幅広く手がけています。2016年には電気の小売サービス「Looopでんき」を開始し、2017年には家庭用蓄電池「Looopでんち」を発売しました。
その後、蓄電容量を増設できる「エネブロック」や、オムロン製の「Looop AI搭載フレキシブル蓄電池システム」など、複数の製品ラインナップを展開してきた経緯があります。容量や設置方法の異なる製品がそろっていたため、住宅事情に合わせて選びやすかった点が特徴です。
価格が抑えられていた理由
Looopでんちは、家庭用蓄電池としては比較的購入しやすい価格帯で紹介されることが多い製品です。価格を抑えられた背景には、蓄電容量を4kWh程度に設定したことや、部品調達の工夫があるとされています。
例えば、通信機器の部品を共通化したり、品質を保ちながら調達コストを抑えたりする取り組みが紹介されています。容量を大きくしすぎず、実際の家庭の使用データをもとに必要十分な容量を設計したことも、価格を抑える工夫のひとつだったといえます。
AIによる自動制御の仕組み
Looopでんちには、Looopが独自に開発したAI機能が搭載されています。家庭ごとの電力使用量や太陽光の発電量、天候の予測データなどをもとに、充電と放電のタイミングを自動で調整する仕組みです。
売電と買電のバランスを自分で細かく調整するのは難しいと感じる方でも、AIが自動で運転してくれるため、操作に迷いにくいのが特徴です。日々の使用状況を学習しながら制御するため、使い続けるほど家庭ごとの傾向に合わせやすくなるといわれています。
現在の販売状況(取扱終了)
Looopの公式サイトでは、Looopでんち・エネブロック・AI搭載フレキシブル蓄電池システムのいずれも生産終了品として案内されています。新規に同じ製品を購入することは難しくなっているのが実情です。
そのため、Looop蓄電池の導入を検討する場合は、在庫のある販売店があるかどうか、後継となる製品が案内されているかどうかを、Looopの公式サイトや取扱業者へ確認しておくと安心です。中古や在庫品を勧められた場合も、保証内容を必ず確認しておきましょう。
| 製品名 | 蓄電容量 | 特徴 |
|---|---|---|
| Looopでんち | 4.0kWh | AI自動制御・ハイブリッド型・国内製 |
| エネブロック | 2.4kWh(最大6台で14.4kWh) | 増設可能・コンパクト設計 |
| AI搭載フレキシブル蓄電池システム | 9.8kWh | オムロン製・単機能型 |
例えば、4kWhクラスの蓄電池では、LED照明を1日5時間程度、テレビを1日5時間程度使う場合でも、翌日の電力使用まで無理なくまかなえる目安とされています。冷蔵庫のように常時稼働する家電も含めて考えると、容量の余裕度をイメージしやすくなります。
- Looopは太陽光発電と電気小売を手がける企業として蓄電池を展開してきました。
- Looopでんちは4kWh、エネブロックは増設型、AI搭載フレキシブル蓄電池システムは9.8kWhと容量が異なります。
- AIによる自動制御で、売電と買電のバランスを自動で調整できる点が特徴です。
- 2026年時点では、いずれの製品も公式サイトで生産終了品として案内されています。
Looop蓄電池の評判を整理
Looop蓄電池の基本的な特徴を押さえたところで、次は実際にどのような評判があるのかを整理します。価格や運用に関する良い評判と、あわせて知っておきたい注意点の両方を見ていきましょう。
価格の安さと国内製への好意的な声
Looopでんちに関する評判では、家庭用蓄電池としては手ごろな価格帯だったことを評価する声が目立ちます。他社の蓄電池では150万円から200万円程度になるケースも多く、価格差が導入のきっかけになったという意見があります。
また、蓄電池本体が国内で製造されていた点を安心材料として挙げる声もあります。海外製の部品を敬遠する方にとっては、made in Japanという表記が導入の決め手のひとつになっていたようです。
AIによる自動運用への満足の声
AI機能による自動運用については、電気の使い方を学習して充放電を調整してくれる点が便利だったという声が見られます。難しい設定をしなくても、自宅の使用状況に合わせて動いてくれるため、安心して使い続けられるというわけです。
一方で、AIの判断はあくまで過去のデータに基づく予測です。天候や電力使用量が急に変わった場合には、想定どおりの節約効果が出ないこともあるため、目安として捉えておくとよいでしょう。
蓄電容量に関して気になる声
Looopでんちの蓄電容量は4kWhに設定されています。他社の蓄電池と比べると小さめの容量となるため、家族が多い家庭やオール電化住宅では物足りないと感じる場合があります。
停電が長引いた場合や、同時に使う家電が多い家庭では、蓄電していた電気を早めに使い切ってしまう可能性もあります。容量に不安がある方は、9.8kWhタイプなど容量が大きい製品もあわせて比較しておくと安心です。
停電時に使える範囲に関する注意点
停電時にどこまで電気を使えるかは、製品によって異なります。特定負荷タイプでは、あらかじめ決めたエリアの照明やコンセントのみに電気が供給される仕組みです。
家全体で電気を使いたい場合は、200Vにも対応した全負荷タイプを選ぶ必要があります。導入前に、停電時にどの家電をどれくらい使いたいかを具体的にイメージしておくと、必要な仕様を選びやすくなり、後悔も防ぎやすくなります。
・価格の安さと国内製への信頼感が高評価
・AI自動制御による手間の少なさが好評
・容量4kWhは家庭によっては物足りない場合あり
・停電時の対応範囲はタイプにより異なる
Q. Looopでんちは今も新しく購入できますか。
A. 公式サイトでは生産終了品として案内されています。導入したい場合は、在庫のある販売店や後継製品の有無を業者へ確認しておくと安心です。
Q. 蓄電容量4kWhは家庭には少なすぎますか。
A. 一人暮らしから少人数世帯では十分な場合もありますが、家族が多い場合や停電が長引く場合は、容量の大きい製品と比較しておくと安心です。
- 価格の安さと国内製への信頼感を評価する声が多く見られます。
- AIによる自動運用で、操作に迷わず使えたという声があります。
- 蓄電容量4kWhは、家庭によっては物足りないと感じる場合があります。
- 停電時に使える範囲は製品タイプにより異なるため、事前確認が大切です。

電気料金プランと売電契約との関係
評判の傾向を確認したところで、次は電気料金プランや売電契約との関係を見ていきましょう。Looopでんきの割引プランを組み合わせると、電気代の考え方がどう変わるかを整理します。
Looopでんち割の仕組み
Looopでんき公式サイトによると、Looopでんちを設置した家庭がLooopでんきに契約すると、従量料金単価が1kWhあたり3円割引される「Looopでんち割」が用意されています。
割引は蓄電池が稼働した翌検針分から適用される仕組みです。すでにLooopでんきに契約している場合でも、後からLooopでんちを導入すれば割引の対象になります。契約内容や適用条件は変更される場合があるため、公式サイトの最新情報を確認しておきましょう。
ソーラー割との組み合わせ
太陽光発電の余剰電力をLooopに売電している場合には、「ソーラー割」が適用され、1kWhあたりさらに割引される仕組みが案内されています。Looopでんち割とソーラー割は、条件を満たせば併用が可能です。
複数の割引を組み合わせることで、従量料金単価を数円分下げられる可能性があります。ただし、割引額や条件は時期によって変わることがあるため、契約前に必ずLooopでんきの公式サイトで最新の内容を確認してください。
卒FIT後の電力活用との関連
固定価格買取制度による売電期間が終了した、いわゆる卒FIT後は、余剰電力の使い道を改めて考える家庭が増えます。蓄電池にためて自家消費を増やすか、新たな売電先を探すかは、大きな分かれ道です。
資源エネルギー庁やFIT・FIP制度ポータルサイトでは、卒FIT後の選択肢についての案内が公開されています。蓄電池を導入する場合も、売電と自家消費のどちらを重視するかによって、選ぶ容量や契約プランが変わってくるといえます。
契約時に確認しておきたいポイント
電気料金プランや売電契約は、蓄電池本体の性能だけでなく、家計への影響を左右する重要な要素です。契約前には、割引の適用条件や、他社プランとの比較を必ず行っておきましょう。
例えば、現在契約している電力会社の料金単価と、Looopでんきの割引後単価を具体的な使用量で比較してみると、実際にお得になるかどうかが分かりやすくなります。契約期間の縛りや解約手数料の有無もあわせて確認しておくと安心です。
| 割引プラン | 適用条件 | 割引額の目安 |
|---|---|---|
| Looopでんち割 | Looopでんちの設置 | 1kWhあたり3円 |
| ソーラー割 | 太陽光の余剰電力をLooopへ売電 | 1kWhあたり1円 |
| 組み合わせ適用時 | 両方の条件を満たす場合 | 合計で数円程度の割引 |
例えば、月に300kWh程度電気を使う家庭で従量単価が1kWhあたり3円下がった場合、単純計算では月900円程度、年間では1万円前後の差になる計算です。実際の金額は使用量や契約プランによって変わるため、目安として捉えてください。
- Looopでんちを設置すると、Looopでんきの従量料金が1kWhあたり3円割引されます。
- 太陽光の余剰電力をLooopへ売電すると、ソーラー割も併用できます。
- 卒FIT後は自家消費と売電のどちらを重視するかで、蓄電池の選び方が変わります。
- 契約前には、割引条件や解約条件を公式サイトで確認しておくと安心です。
導入を検討する際に確認したいポイント
電気料金プランとの関係を押さえたら、最後に導入を検討する際に確認しておきたいポイントを整理します。業者選びから容量の考え方、契約の整理まであわせて見ていきましょう。
業者選びと相見積もりの重要性
蓄電池の価格や工事費は、依頼する業者によって差が出ることがあります。自社施工を行っているか、訪問販売中心ではないかなど、業者の特徴を確認しておくと安心です。
国民生活センターでは、太陽光発電システムや蓄電池の販売トラブルについて注意を呼びかけています。契約を急がされた場合は一度持ち帰り、複数社から相見積もりを取って比較する習慣をつけておくとよいでしょう。
補助金の確認方法
蓄電池の導入では、国や自治体の補助金が使える場合があります。年度によって対象となる制度や金額は変わるため、資源エネルギー庁や自治体の公式ページで最新情報を確認することが大切です。
複数の補助金は併用できないケースもあるため、対象となる制度が複数ある場合は、条件や金額を比較したうえでどれを申請するか検討しておきましょう。申請の締め切りや予算上限にも注意が必要です。
容量選びの考え方
蓄電池の容量は、家族の人数や電気の使い方、停電時にどこまで電気を使いたいかによって適した大きさが変わります。容量が大きいほど安心感はありますが、価格も上がる傾向にあります。
普段の電気使用量を確認したうえで、停電時に最低限使いたい家電をリストアップしておくと、必要な容量をイメージしやすくなります。太陽光発電と組み合わせる場合は、発電量とのバランスも考えておくとよいでしょう。
売電・契約先の整理
蓄電池を導入すると、売電と自家消費のバランスが変わることがあります。導入前に、現在の売電契約の内容や、契約している電力会社のプランを整理しておくとスムーズです。
電力会社を切り替える場合は、解約条件や違約金の有無もあわせて確認しておくと安心です。分からない点があれば、自治体の相談窓口や消費者庁の情報も活用してみてください。
・複数業者から相見積もりを取っているか
・使える補助金の条件と締め切りを確認したか
・停電時に必要な容量をイメージできているか
・現在の売電契約や電力プランを整理できているか
Q. Looop蓄電池を検討する場合、まず何を確認すべきですか。
A. 現在の販売状況と、対応できる施工業者があるかどうかを先に確認しておくと、その後の検討がスムーズになります。
Q. 補助金は必ず使えますか。
A. 年度や自治体によって対象条件が異なるため、資源エネルギー庁や自治体の公式ページで最新情報を確認する必要があります。
- 業者選びでは、自社施工の有無や相見積もりのしやすさを確認しましょう。
- 補助金は年度や自治体で条件が変わるため、公式情報の確認が欠かせません。
- 容量選びは、家族構成や停電時に使いたい家電から逆算すると考えやすくなります。
- 売電契約や電力会社のプランは、導入前に整理しておくと安心です。
まとめ
Looop蓄電池は、価格の手ごろさとAIによる自動制御が評判を集めてきた家庭用蓄電池です。現在は生産終了品として案内されているため、導入を検討する場合は最新の販売状況の確認が欠かせません。
まずは、Looopでんきの公式サイトや取扱業者に問い合わせて、対応できる製品や割引プランの条件を確認することから始めてみましょう。
電気料金や売電契約は、家計に長く影響する要素です。焦らず情報を整理しながら、ご自身の家庭に合った選択を見つけてください。
本記事は家庭用太陽光発電に関する一般的な情報提供を目的としており、発電量・費用・補助金・税制等の内容を保証するものではありません。制度や価格は変更される場合があるため、実際の導入・契約・工事・蓄電池の選定にあたっては、必ず公的機関の最新情報や施工業者・専門家にご確認のうえ、ご自身の判断で進めてください。


